銀製のピッチャー。
これもクラシックなデザインで、定期的に依頼を受けていた作品。
教会で行われる洗礼式では、身体を清める際に、銀の水差しが登場します。
まずは、器の制作。
横回転の轆轤の機械を使い、専門の職人が銀の板をそれぞれの鉄型(それぞれの器の形状に加工した型)に沿って引き伸ばし、上半分と下半分に分けて作ります。
これらを上下で溶接してベースになる器の出来上がり。
溶接した部分は、器のカーブしたラインに合った鉄製の当て金を内側に宛がい、その上から金槌で打ち均していきます。
溶接部が平に打ち均されたら、鉄タガネによる装飾開始。
模様は、伝統的なバロック模様に用いられるアンティチョークの葉がモチーフになっています
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